地域に出て新たな扉を闘くことで変わる自分を楽しむ。
大学生の当たり前は地域を元気にする重要な資源。
小さな成功の積み重ねが大きな自信に繋がる。

どういった活動を行っていたのですか?
子ども達の学習支援のため自習室事業「勉楽の集い」を立ち上げ、ゆめタウンなどで活動しています。
事業を始めた頃は自身の活動として近い仲間と行っていましたが、活動を進めるにつれ 、多くの方から声をかけられるようになってきたので、現在では、地球っこネットワークや 学生自治会の執行と一緒にやっていて、最近だと卒論などで忙しいので、後輩の学生が引き継いでやってくれています。
地域での活動に目を向けるようになったのはなぜですか?
子どもと接するのが好きという事もありますが、高校生の頃、塾に通うのも難しい環境にあり、自習室を利用していて、それが自分に合って勉強が進むようになって大学に入ることができました。
その恩返しとして、自習室事業を始めました。
自習室ではどんなことをしているのですか?
子どもたちから見れば、大学生は大人でもなく子どもでもない、身近な存在だと思います。
子どもたちの自習をサポートし、勉強を教えるのはもちろんですが、簡単なプログラミングを教えたり、一緒にボードゲームで交流したりもしています。
コロナ禍でできない時期が続き、周知もうまくできず、子どもたちが集まらないなど多くの課題がありました。
ですが、活動を続けたことで、様々な方が応援してくれるようになり、リピートしてくれる子どもたちも増え、今の活動に繋がっています。
そして、子どもたちが楽しんでいる姿を見ているとやりがいを感じます。
どうやって地域の人とつながったのですか?
市内の本屋でアルバイトをしていて、そこの社長さんとの出会い・影響は大きかったです。
自習室事業を拡大するには、実施場所の確保や広報をやらないといけなくて、実施場所などアドバイスをいただきました。
また、社長の紹介で飯塚青年会議所のビジョナリー会議に大学生代表として参加することになり、様々な分野で活躍される地域の方々とも出会うことができたのは、有難かったです。
現在はどんな活動をしていますか?
地域の皆さんのご協力もあって、様々な団体から声をかけてもらってます。
パソコンに関するちょっとしたことでもとても喜んでくれて、九工大生が当たり前にもうパソコンやプログラミングの知識などは、地域の皆さんにとっては貴重な資源なんだと実感します。
メンバーと一緒に楽しみながら挑戦しています。
自分は4年生なので、この活動が今後も続くために、後輩たちのために、声をかけてくれる地域の皆さんのために、うまくうまく引き継がないといけないと思っています。
ありがたいことに、この事業を好きでいてくれる後輩も多く、組織として工夫しながら取り組むようになっています。
自分の経験や人脈を少しでも後輩たちに還元し、地域から必要と思われる組織であり続けると嬉しく思います。
大学院に進学する予定で、あと2年間は大学にいるので、しっかりやりたいです。
地域と交流したいと思っている学生に向けてメッセージはありますか?
飯塚市は、地域の方々と関わる機会が多く、楽しいです。
学生も多いですし、大学生に対しウェルカムな空気もあります。
地域がたくさんの機会を提供してくれるので、そこに一歩踏み出し、新しい扉を開くと価値観が変わってきます。
小さな事でも、積み重ねると自信がついてきて価値観も広がってくると思いますし、就活にも役立つと思います。
飯塚青年会議所や市役所の方々など、応援してくれる方も多いので、自分のやりたいことがあれば、ぜひ実現してほしいと思っています。

関連サークル

九州工業大学
地球っ子ネットワーク

地球っ子ネットワークは飯塚市、(株)麻生と九工大の学生で活動している産学官共同の教育ボランティア団体です。
子どもたちが誰でも利用できる無料自習室の実施や定期的なイベントとして工場見学、大学見学なども行いました。
地域の方から依頼されて学習支援やその他大学生が必要な活動に対して学生の派遣なども行っています。